過去の人は今も

雨の日に何をして過ごしますか? 

そんなメールが届いた。

本を読んで あなたのことを頭から消し去っています

そんな返信を送った


好きな人からのメールにそっけなく答える

はしゃいだ返事を書くのが私は苦手

気持ちを伝えるにはメールは短すぎる




「目を見て話したい」

「なにを?」

「自分の勘を試してみたい」

「なんのこと?」

「いや・・自分が気に入ってた 女の顔を見ながら話をしたい」

「いきなりなに?へんなことをいいだして」

「普通のことだよ」



久しく会ってない男からの言い草だった

私は彼のお気に入りらしい

私にとっては彼は過去の人

今は遠い過去の記憶のお友達に過ぎない

男は言う

昔の勘と今の勘の働き方を確かめたいと言う

そう。。

きっと大人の恋をしているのだろうと 思う

ルール違反にならないころに終わった恋の相手と

今の大人の恋の相手を比べてどうしようというのだろう


自分の勘の成長を見たいらしい

「いいわよ。。あっても」

「さすが・・余裕だね」

「ばかね・・」

「何だよ」

「じぶんの勘のブレをしることになるわよ」

「相変わらずきつい女だな」

「ほら。。」


そう 昔の男は今は優しい女を求めている

私の中で過去の彼は

対等に私と喧嘩をして とことん喧嘩をして


最後には


キスで片付ける男だった