反抗期

こんばんは ご機嫌いかがお過ごしでしょう

薄暮時 窓を開け放っていると

東京湾の潮の香りを含んだ白南風が吹き込んできます

その風に乗って 地元の中学生の男女の大きな口の悪い

ばか騒ぎの声が耳に届きます

確かにあった気がします

我が家の息子も 反抗期の風邪をひいた時期が

男子は寡黙に反抗期を迎えて黙々と反抗を重ねてくる

ダダこねるほうがどれほど解りやすいかと・・笑ってしまうほど性質が悪い

機嫌が良いのか悪いのか さっぱり見当がつかない

噂には聞いていたけれど 風呂・飯・こずかい・・・

それ以外は ムス・・っとして よほど気が向かないと

話しかけてもろくに返事もしない

親のほうも修行が足りないから

ダンダン腹の中が煮えくり返ってくる

黙々と煙を立てて逆毛を立てて顔色が変わってくる

そこへ帰宅してムス・・っとしてる息子

「挨拶!!返事くらいしなさいよね! 頭にくる!!」

「何様だと思ってるの? いい加減にしなさいよね!」

「あなたの召使じゃあるまいし 育てて貰っていること忘れるな!」

「偉そうな態度取るなら 今から全部自分でやってみろ!!」

・・と 母は切れまくり まくし立てて鬼の形相

口答えしようものなら 手が出る足が出る。。。

向こうが頭を下げるまで 口もきいてやらない



寝床はあるけれど・・食べるものも おこずかいも無いと

さすがに困る反抗期少年

ぼそぼそ・・っと

そういうつもりじゃないんだけど。。

「そういうつもりじゃない? どういうつもりよ??」

油に火を注ぐ反抗期少年

わるかったよ。。

「なにそれ? あやまってるつもり? そんな風に育てた覚えはない!!」

途方に暮れる反抗期少年

「ごめんなさい・・」

「謝るんだ。。自分が悪いって認めるのね?」

「親だって我慢できることにも限界があるのよ 覚えておきなさいよ!!」


と。。。捨て台詞


かくして そのあとは 反抗期青年とお茶をすすります。。。


「なにか あったの?」

「いや。。なんとなくさ・・いろいろあるさ。。」

ふうん。。。と

うなずいてそれ以上は何も聞かずにまた お茶をすする。。。


こんなことの繰り返しが何度となく続いて

いつの間にか 反抗期少年は風邪から全快した


母親って不思議なもの

どんなに腹を立てても 自分で産み落とした子供のことは

どこかで信じてて 許しているところがある

だから 

退かない・・ぜったいに 譲歩しない

許せないものは許せないと

はっきりと ものを申した

母親だって生身の人間なんだ。。

頭にも来れば 心も傷つく。。

まして 産み落とした子供の反抗・・

どれほど悲しいか

私だって傷つくんだぞ。。

そんな言い方されたら・・って

言って良い

何度も 何度も いつでも いつの時も。。

きっと 人の痛みがわかる子に育つはず・・

ほらね。。最後の教育だ。。

腹を立てても母親は子供を育てる。。馬鹿だねぇ。。。




でもね。。

いつのまにか 立場が逆転して 労われてしまうように。。。

なんだかいつのまにか 叱られるように。。。

そう。。子供のほうが要領が良い・・

若い分だけ柔軟性があるから上手く立ち回るようになる


悔しいが それもわが子か。。。

行きつ戻りつ・・親子関係

















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