サパークラブ

酒談古談


今日は夕方には 家出したくなってしまった

ふっと 隠れ処のバーにでも ふらっと

ひとりで出かけたくなってしまった

接客業をしていると 

たまに自分がお客様側になりたくなる

自分で神経がひび割れてくるのが解るときがある

こんな時は とっても怖い時だと思う

ちいさなケアレスミスを犯し始めるから

ちょっと 現実から離れるタイミングがほしい

さて。。

法的にはもうすっかり 大人の域に達しているから

時効なのだけれど 初めて食事にお酒を楽しんだのは

いくつからだっただろう。。。

たぶん中学生だと思う

大人が飲むような量ではなくて

あくまでも 食前酒もしくは あいまの口漱ぎ程度

振り返ると 高校を卒業するころは

一通りのお酒は口に含んだことがあるような気がする

成人してからは父と梯子酒をするほどになっていたのだから

学生時代に 親父みたいな飲み方するな。。。って

友達から笑われたくらいだった

一気飲みも トロピカルカクテルもサワーも

興味なくて。。。汗

もっぱら ロックで・・・とか

ワイン頂戴。。って

小生意気な小娘でした

さて。。そんな時代に

一人の女性と会っています

もう どこにいらっしゃるのかわかりませんが

当時 今の私くらい・・

すっかり 大人の女性でした

今はあまり聞きませんが サパークラブというのがありました

そこのママがとても話し上手だし 場の采配が上手でした

社交ダンスもこなす 理知的なママでした

有名な女子大を出てクラブを持ったと聞きました

たまにしか 連れてもらえなかったのですが

あのお店は素敵だった

商店街の店主や 自営業の社長さん連中・・

国政の政治家さんもいらしてた

○○のおじさん・・と お店の中では気安く呼んでいたけれど

今思えばあらあら・・失礼しました。笑

生のピアノ演奏が入ってオジサマ達が上手に歌ってた


いま 自分が大人になって

そういうお店がチョイスできてないことに

とっても 残念に思う

時代が変わってしまっているのだけれど

いまなりに 静かにのんびり お酒を飲まなくても

ママとゆっくり話せるような 大人のお店


最後にお目にかかった時

社会人になっても ひとりでお寄りなさいね

お父様につけておいてあげるから。。。

そう言ってくださった

それ以来 私は足を運んだことがない

いまは あの銀色の扉もない


どうも 私は素敵になりそこなったようだ。。。





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