深層心理探究

金曜日 

アロマ講座を受講してきた晩のお話しです



自分自身をいたわる効果を期待できそうなオイルでした

深く心の中に体の中に染みわたってくるアロマの香り

ひとつ、ひとつ香りを自分の中に招き入れていきます

そこから自分の中の自分が見えてきたりします

自分自信との会話を丁寧に重ねていくと

思いがけない自分との出会いが始まります

胸をチクチクと何かが突いているような

そんな小さな痛みを感じながら

その痛みにささやきかけてみる

なに?何をみつけたの?

なに?何がそこにあるの?

目を閉じて自分に問いかけてみる

そこから得るものは なに?


深夜 一人でぼんやりと自分に問い続けて見る

小さな扉が静かに開き始める

「The Sound of Silence」Simon & Garfunkel

YouTube

「こんばんは。。」

一人の友人があらわれる

「こんな遅くに どうしたの?」

一瞬自分自身の分身が声をかけてきたのかと錯覚する

「ねむれないの?」

すぐにネットの中の友人だと気づく

何かが心の中で動き始めて 誰かに語りたいと

そう思っている自分に気づく

友人を相手に 心の中の懐かしい昔の自分に再開し始めた


心の中の私は まだ幼子だった

七五三のお参りの時目にしたものは

大学生が棒を握り 何列もの縦隊になって

ヘルメットをかぶり何か大きな声をあげていた

NHKでは 鳩子の海が毎日朝の決まった時間に放映されていた

「♪にっぽんよ~ にっぽん!♪」

年齢の近い子役が大きな声で歌っているドラマだった

それから数年がたち私は小学校も高学年になる

深夜ラジオに耳を傾けて 新田次郎の小説の朗読を聞いていた

レモンちゃんという愛称の女性パーソナリティーの深夜ラジオに

心惹かれていた。女性の書いた連載本はくまなく読みつくしていた

その深夜の番組では 湘南の兄弟のデュオの歌がよく流れていた


「IF」 bread & butter

IF bread&butter  ? ブレッド&バター アルバム「水の記憶」より ? - YouTube

中学に上がって その女性パーソナリティーの開いた絵本やさんへ

毎週のように通い続けていた

近くの大学では 学生運動の名残がまだあった

大学生がマイクを通して難しい話をしているのを

その 後ろに座って 聞き流していた

そのあと 周辺のいくつかのお店でウィンドーショッピングさながらに

手ぶらで通っていた

「またのぞいてきたのか?」

とあるビルの地下のいくつかのお店の店長さんたちが

声をかけてくれる

。。。。うん。。。

「やめとけよ」

。。うん。。

学生運動をもう数年前に卒業した人たちだった

平和運動軍縮反核を表に立って声高に騒いでいた時代の人達だった

どこかにむなしさを抱いたまま社会人になり

売れない家具やシェルを売ったりしている人たちだった

「いちご白書」という映画を教えてくれた人達だった

新宿の暗い小さな映画館で上映されているのを

ひとりで見に行った

ラストシーンで大学生が 催涙ガスのなかでビートルズの歌を歌う

床を叩きながら丸くなって抵抗する

そして サークルゲームという歌へとエンディングが変わっていく

Buffy Sainte-Marie 「 Circle Game

YouTube

結論をちゃんと直視していないと 流されて終わるよ

中学生相手に そんな風に語ってくれる大人たちだった


「あの頃のまま」 bread & butter

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そのころから 私は歌を歌っていた

学校の文化祭を中心にお遊びの範囲だったけれど

その時 すでに私はさだまさしさんの詩にしっかり染まって

さださんのコピーバンドを集っていた。

声高に平和などと騒いだりはしないけれど

いつも 心がけていたこともある

人を愛していたい。

自然を愛していたい。

心安らかでありたい。

そんな気持ちを伝えたい。。。


そして高校生になった私は さださんの「防人の詩」に出会うことになる

まったく気後れすることなく、学生と教師の前で歌い続けていた

「お前はなぁ。。怖いもの知らずだな。。」と

かつて学生運動時代に大学を卒業してきたであろう教師に

苦笑いをされたこともあった


話が飛ぶけれど 去年の横浜でのアート展のテーマはこの歌の歌詞も

隠しテーマにしていたのだった。。



そして高校を卒業して進学して

御茶ノ水の「レモン画水」の喫茶部で美術系の学生と売れない芸術家が一日会話している店と

新宿の「DUG」 という ジャズのレコードを一日中流している店へと

足を運ぶことになる

夢と現実のはざまで 生きていくことに精いっぱいの絵描きや 

夢破れて 音楽へおぼれている大人たち

そんな私よりも 年上で

私の知らない経験を豊富に済ませた人たちの会話の中で

私は 時を過ごすことが多かった


そんな10代だったのだった。。

胸の痛んだその晩

私は その友人にそんな話を語りながら

自分の今のスタンスを すこし考え込んでいた。。。


憧れる大人が多かったよ。。

そのころは。。

今は どうなんだろうね。。

私たちは 若い人たちに夢や憧れを

抱かれるのだろうか。。。


BREAD&BUTTER 「若ぶるつもりはないけれど」


YouTube

あわてることは無いけれど

確実に 私自身の年齢は何かを重ねて行っているはず

10年後

どんな風に年齢を重ねているだろう

どんな結果を目指して進んでいくのだろうか

このごろ 改めて そんなことを考え始めている



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